« 半島を出よ | トップページ | 那須 »

2006年4月 2日 (日)

ブロークバックマウンテン

昨日映画「ブロークバックマウンテン」を観た。とても良い映画だったし、4月1日は映画入場料一律1000円の日でもあったので二度ラッキーであった。

さてこの映画は米国中西部を舞台にしており、約40年前に二人のカウボーイが出会い仕事をしながらもいつしかお互いに惹かれあっていくというラブストーリー。

しかしそれはそれ。あの時代の保守的な土地柄では決して成就することのない、かくもせつない愛を描く「異色」の作品でもある。

物語の背景となる自然がとても美しい。放牧している羊たちの群れを追いかけて美しい山々を駆け巡り、川のせせらぎと共に季節は移り行く。日々は淡々と過ぎていく。友情がいつしか恋愛となり肉体関係を持つに至る過程はごく自然に描かれる。

その後お互いはそれぞれに家庭を持ち暮らしてゆく。しかしお互いへの気持ちは冷めて消えてゆくこともなく続いていく。もしこの設定を「男と男」ではなく「男と女」にしてしまったら、この話はもっと生々しく薄ら寒いものとなったに違いない。

ストーリーだけを聞くと妙な妄想というか眉をひそめる向きも多いかもしれない。しかし、このストーリーは「男と男」という設定だからこそ、これだけ美しい物語となったのだと思う。

この作品、台湾の監督であるアン・リーが撮ったのだそうだ。米国の伝統でありマッチョのシンボルでもあるカウボーイであるがゆえに、この「禁断の愛」のドラマはよりいっそう引き立ってくる。「叶わぬ恋」もこれだけの逆境であれば、それは「究極の愛」となりますよね(笑)

ということで、この監督なかなかの腕だと思う。

逆説的ではあるが、現代の「男女」の恋愛ではなかなか描くことが難しいが故の「美しい」ラブストーリーなのだろう。これがある意味で現代を象徴しているからこそ、アカデミー賞なんかでこれだけ取り上げられたのではないか。

しかし二人ともあれだけ魅力的な奥さんや恋人がいながら何故・・・・・?個人的には理解に苦しむところだが(笑)

でも良い映画です。お勧め。渋谷シネマライズでやってます。

|

« 半島を出よ | トップページ | 那須 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ブロークバックマウンテン:

« 半島を出よ | トップページ | 那須 »